eKYCで書類を撮影する際、「見た目は大丈夫だと思ったのに不備で差し戻しになった」という人は少なくない。システムが自動判定する場合も多く、微妙な不備でも差し戻しになることがある。
結論:FX口座開設のeKYC撮影で差し戻しになりやすいのは、四隅の切れ・ピントのぼやけ・光反射による文字の見えにくさ・裏面の未提出です。これらは撮影方法と環境を工夫することで防ぐことができます。
画像不備の原因は大きく5つに分類できます。
- 四隅が切れている(枠内に書類全体が入っていない)
- ピント・ぼやけ(文字が読みにくい状態)
- 光反射・白飛び(照明により文字が見えない)
- 影・暗さ(光が不足して文字が見えない)
- 裏面の未提出(両面が必要な書類で片面だけ)
画像不備の種類 早見表
| 不備の種類 | 具体的な状態 | 差し戻しになるか | 対策 |
|---|---|---|---|
| 四隅が切れている | 書類の一部が画角外になっている | ◎ ほぼ確実に差し戻し | 書類全体が入るように配置 |
| ピント不足・ぼやけ | 文字が読みにくい状態 | ◎ 差し戻しになりやすい | 自動フォーカスに頼らず手動調整 |
| 光が反射している | 文字が白飛びして読めない | ◎ 差し戻しになりやすい | 角度を変えて撮影 |
| 全体的に暗い | 光が不足して文字が見えない | ◎ 差し戻しになりやすい | 照度を上げる / 部屋を明るくする |
| 影がかかっている | 書類の一部に影が落ちている | ○ 差し戻しになることがある | 平らな場所で真上から撮影 |
| 裏面が未提出 | 情報がある裏面を撮影していない | ◎ 確実に差し戻し | 両面撮影が必要か確認 |
| 色褪せ・損傷 | 書類が古くて文字が薄い | △ 状態による | 新しい書類の取得 |
撮影不備で実際に差し戻しになったケース
eKYC撮影で差し戻しになるのは、意外と些細な画像品質の問題からです。
ケース1:田中さん(29歳、古いスマホで撮影) 4年前の古いスマホで運転免許証を撮影したが、解像度が低く文字がぼやけていた。eKYCシステムが「文字が読み取れない」と判定して差し戻し。新しいスマホ(友人のスマホを借りて)で撮影し直し、次回は通過。
ケース2:佐藤さん(35歳、照明を気にしなかった) 夜間にマイナンバーカードを撮影。スマホのフラッシュで光が反射して、カードの一部が白飛びしていた。「差し戻し」と判定されたため、昼間の自然光で撮影し直して通過。
ケース3:鈴木さん(42歳、運転免許証の裏面を撮影し忘れた) マイナンバーカード主体で申し込もうとしたが、システムが「運転免許証の両面が必要」と指示。裏面の住所変更の記載を撮影していなかった。再度裏面を撮影して提出、通過。
撮影NG例1:四隅が切れている
最も多い差し戻し理由が、書類の四隅が画面の枠に入っていない状態です。
具体的なNG例
| NG パターン | 見え方 |
|---|---|
| 上部が切れている | マイナンバーカードの上端が見えない |
| 下部が切れている | 有効期限欄が写っていない |
| 左右が切れている | 顔写真の一部が隠れている |
| 複数の隅が切れている | 「L字」「かぎ括弧」のように一部が欠ける |
eKYCアプリは「書類全体が枠に収まっているか」を自動で判定するものが多いため、わずかなはみ出しでも検出されて差し戻しになります。
撮影のコツ
- 書類を平らな白い背景(机など)に置く
- 書類より大きなスペースが見えるようにカメラを構える(周囲に余白を作る)
- アプリの画面を確認して、書類全体が枠内に収まっていることを確認する
- 必要に応じてカメラを引いて、四隅がすべて見えるようにする
重要: アプリの指示に「枠に合わせてください」という表示がある場合は、その指示に従って操作してください。
撮影NG例2:ピント・ぼやけ
ピントが合っていない、または全体的にぼやけている状態も差し戻しになりやすいです。
具体的なNG例
| NG パターン | 原因 |
|---|---|
| 全体的にぼやけている | カメラの自動フォーカスが機能していない |
| 書類の端がぼやけている | カメラが斜めになっている |
| 中央がぼやけている | スマホの光学ズームを使った |
| 時間がたつとぼやける | 撮影後に手ぶれが起きた |
特にスマートフォンの自動フォーカスは「背景」に合焦することがあり、書類のピントが甘くなる場合があります。
撮影のコツ
- 照度計(光の量)が十分な場所で撮影する
- スマホの画面をタップして、書類にピントを合わせる
- 数秒待ってピントが確定してから撮影ボタンを押す
- デジタルズーム(拡大)は使わず、デバイスをゆっくり書類に近づける
- 両手でデバイスを固定して、手ぶれを防ぐ
重要: スマートフォンを書類に近すぎて置くと、ピントが合わないことがあります。15〜20cm程度の距離を保つのが目安です。
撮影NG例3:光反射・白飛び
照明が強すぎたり、角度が悪いと光が反射して、文字が白く飛んで読めなくなります。
具体的なNG例
| NG パターン | 見え方 |
|---|---|
| 直射日光 | 書類全体が白く光っている |
| スマホのフラッシュ | 顔写真部分が白飛びしている |
| 照明が真上 | 番号欄など一部が光って見えない |
| 窓からの光が当たっている | 背景まで含めて白飛びしている |
eKYCアプリの中には光反射を自動検出して再撮影を指示するものもあります。
撮影のコツ
- フラッシュは使わない(多くのeKYCアプリで推奨)
- 直射日光を避ける(室内で、明るすぎない場所を選ぶ)
- 書類とカメラの角度を工夫して、光が反射しないようにする
- 照明の位置を変える(斜め前からの光が理想的)
- 白い背景に置く(背景が暗いと相対的に光反射が目立つ)
重要: 光が反射している場合は、カメラの角度を少し変えるだけで改善することが多いです。
撮影NG例4:全体的に暗い
光が不足して、文字が見えない状態です。
具体的なNG例
| NG パターン | 原因 |
|---|---|
| 全体的に暗い | 室内の照度が不足している |
| 書類の色が黒っぽく見える | 背景が暗すぎる |
| 文字が読めない | 夜間に撮影している |
| 一部が暗い | 影がかかっている |
夜間の撮影や、暗い室内での撮影は避けるべきです。
撮影のコツ
- 昼間に撮影する(午前10時〜午後3時がベスト)
- 室内撮影の場合は、照度の高い部屋を選ぶ
- デスクライトなどの補助照明を使う
- 背景を白くして、光を反射させる
- スマホのISO感度(感度)を上げる(デバイスの設定で可能な場合)
撮影NG例5:影がかかっている
書類の上に影が落ちている状態です。特に自分の影が落ちやすいです。
具体的なNG例
| NG パターン | 原因 |
|---|---|
| 書類の一部が影になっている | 自分の体が光源を遮っている |
| 斜めに影が落ちている | カメラの角度が悪い |
| 指の影が写っている | 書類を手で持ったまま撮影している |
撮影のコツ
- 書類を平らな机などに置く(手で持たない)
- 自分の体が光を遮らないようにする(カメラを持つ手を横に伸ばす)
- 真上からカメラを向ける(水平に近い角度ではなく)
- 影が落ちやすい場所を避ける
撮影NG例6:裏面が未提出
書類の種類によっては、両面の撮影が必須です。
両面撮影が必要な書類
| 書類 | 表面 | 裏面 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 運転免許証 | 顔写真・氏名・住所 | 有効期限・ICチップ情報 | 有効期限確認が必須 |
| マイナンバーカード | 顔写真・氏名・住所 | マイナンバー・有効期限 | マイナンバー確認が必須 |
| パスポート | 顔写真・氏名・生年月日 | 署名・発行日・有効期限 | 有効期限確認が必須 |
| 健康保険証 | 氏名・記号・番号 | 住所・有効期限(ある場合) | 情報の完全性確認 |
撮影のコツ
- eKYCの指示を確認する(「次に裏面を撮影してください」など)
- 裏面も同じ条件で撮影する(照度・ピント・角度を同じに)
- 両面を撮影したことを確認する(確認画面で両方が表示されているか)
書類別の撮影チェックリスト
運転免許証
- 表面:顔写真・氏名・住所・生年月日が見える
- 表面:四隅が揃っている
- 表面:光反射がなく文字が読める
- 表面:ピントが合っている
- 裏面:有効期限が見える
- 裏面:ICチップ情報が見える(顔写真付き部分)
- 裏面:四隅が揃っている
- 2枚の写真が適切に送信されたか確認した
マイナンバーカード
- 表面:顔写真・氏名・住所が見える
- 表面:四隅が揃っている
- 表面:光反射がなく文字が読める
- 裏面:マイナンバーが見える
- 裏面:有効期限が見える
- 2枚の写真が適切に送信されたか確認した
パスポート
- 顔写真ページが見える
- 氏名・生年月日・発行国が確認できる
- 署名ページが見える(署名欄が枠内に入っているか)
- 有効期限が確認できる
- 四隅が揃っている
健康保険証
- 氏名・記号・番号が見える
- 四隅が揃っている
- 裏面に住所表記がある場合は、裏面も撮影している
- 光反射がなく文字が読める
よくある質問
Q. スマホで撮った写真がぼやけていました。どうしたらいい?
スマホを書類に近すぎて向けると、ピントが合わない場合があります。15〜20cm程度の距離を保ち、画面をタップしてピントを合わせてから撮影してください。
Q. フラッシュを使うと差し戻しになりますか?
多くのeKYCアプリはフラッシュの使用を推奨していません。フラッシュで白飛びが起きやすいため、フラッシュなしで十分な照度の場所で撮影してください。
Q. 運転免許証の一部がぼやけています。修正できますか?
ぼやけている場合は再撮影が必要です。不鮮明な写真は差し戻しになります。昼間に、照度が十分な場所で、ピントを合わせてから撮影し直してください。
Q. 書類を斜めに撮ったらダメですか?
斜めに撮ると、四隅の判定がエラーになったり、ピントが甘くなったりします。できるだけ真上から、水平に近い角度で撮影してください。
Q. 影が入ってしまいました。再撮影が必要ですか?
影の程度によります。書類の重要な部分(文字・顔写真)に影がかかっていなければ、大丈夫な場合もあります。アプリの確認画面で判定されるため、再撮影の指示が出れば応じてください。
Q. 白い背景がない場合はどうしたらいい?
白いシーツ、白い紙、白いタオルなど、白い物を背景に使うことで、光の反射が良くなり、撮影品質が上がります。完全に白い背景がなくても、明るい色であれば問題ありません。
Q. 古い書類で文字が薄いです。撮影できますか?
文字が薄い書類でも、ピントが合っていて照度が十分であれば撮影できます。ただし、システムが文字を読み込めなかった場合は差し戻しになります。その場合は新しい書類の取得が必要です。
Q. メガネやサングラスをかけて撮影してもいい?
顔写真ページの撮影では、メガネやサングラスがないことを推奨する会社がほとんどです。本人確認書類の顔写真がメガネをかけていない場合は、撮影時も外すことで照合が確実になります。
Q. 他人に撮影してもらってもいい?
他人に撮影してもらうこと自体は問題ありませんが、重要なのは「撮影品質」です。照度・ピント・四隅が適切であれば、誰が撮影してもかまいません。
Q. 暗い場所で撮影して、後から写真を明るく加工してもいい?
加工は推奨されません。eKYCアプリが加工を検出する場合もあります。加工なしで、昼間に撮影し直すことをお勧めします。
Q. 複数回の差し戻しになりました。何が問題ですか?
複数回の差し戻しになる場合は、撮影環境や方法に根本的な問題があります。以下を確認してください:
- 昼間に撮影しているか(夜間は避ける)
- 照度は十分か(デスクライトを追加してみる)
- ピントは手動で合わせているか(自動フォーカスに頼らない)
- 書類全体が画角に入っているか(周囲に余白がある)
- フラッシュを使っていないか
Q. eKYCアプリが「再撮影してください」と指示しました。どうしたらいい?
アプリの指示に従って再撮影してください。多くの場合、以下のいずれかの問題があります:
- 四隅が切れている → 書類全体が入るように撮影
- ピントが甘い → スマホの画面をタップしてピント調整
- 光反射 → カメラの角度を変える
- 暗い → 照度を上げる
Q. 裏面の撮影をし忘れました。修正できますか?
アプリの確認画面で両面が表示されているか確認してください。片面だけで送信した場合は、差し戻しになります。その場合、アプリの指示に従って裏面を撮影し直してください。
Q. 写真がシステムに送信されたか確認できません。どうしたらいい?
eKYCアプリの確認画面で「送信完了」「確認済み」などのメッセージが表示されるまで待機してください。それまで前に進まないよう注意してください。
撮影前の環境チェックリスト
- 撮影場所は昼間(できれば午前10時〜午後3時)か
- 室内の照度は十分か(デスクライトなどで補助できるか)
- フラッシュはオフにしているか
- 白い背景を用意したか(机・シーツなど)
- 書類は平らに置いているか(手で持たない)
- 自分の体や手が光を遮っていないか
- スマホは両手で固定できるか(三脚があればなお良い)
- 書類は損傷・汚れがないか
- 両面撮影が必要な書類であることを確認したか
どの書類を用意すべきかについては、FX口座開設に必要なもの一覧|先にそろえるべき書類はこれで確認できます。
撮影時の手順フロー
- 撮影場所を確認する(昼間・明るい・フラッシュなし)
- 書類を白い背景に平らに置く
- 自分の影が落ちないようにカメラを構える
- eKYCアプリを開く
- アプリの枠に書類全体が収まるように配置する
- スマホ画面をタップしてピントを合わせる
- 数秒待ってピントが確定してから撮影ボタンを押す
- 撮影画像を確認する(四隅・文字の鮮明さ・光反射がないか)
- 必要に応じて再撮影する
- 裏面も同じ手順で撮影する
- 確認画面で両面が正しく表示されていることを確認する
- 送信ボタンを押す
まとめ:画像不備を防ぐ3つのポイント
1. 昼間に、十分な照度で撮影する
- 夜間や暗い場所は避ける
- デスクライトなどで補助照明を追加できるか検討する
2. 書類全体が画角に入り、ピントが合っていることを確認する
- スマホ画面をタップしてピント調整する
- デバイスを15〜20cm程度の距離に保つ
- 数秒待ってピントが確定してから撮影する
3. 光反射と影を避ける
- フラッシュは使わない
- カメラの角度を工夫する
- 書類を平らな白い背景に置く
- 自分の体が光を遮らないようにする
画像不備で差し戻しになると、審査期間が延びます。最初の撮影で品質を確保することが、最短での口座開設につながります。
審査期間についての詳しい情報は、FX口座開設には何日かかる?最短で取引開始するまでの流れを参照してください。書類不備については、FX口座開設の審査に落ちる理由は?よくある原因と対処法を整理でも詳しく説明しています。